Aozoraでは薄毛治療薬であるミノキシジルやフィナステリド、デュタステリドなどに頼らない、薬を使わない薄毛対策を推奨しています。
発毛や育毛、ハリツヤのある健やかな髪を育むために欠かすことのできない、ヘナやハーブ。ヘナは一般的には白髪を染めることで知られていますが、白髪染めだけではなくスカルプケアとしても役立ちます。
もともとはケミカルな白髪染めでの頭皮ダメージ回避のためにAozoraではヘナを取り入れ、より高品質なものの方がスカルプケアができると実感!
そこからAozoraオリジナルの【女王シリーズ】のヘナやハーブが完成しました。今では発毛育毛のお客様を始め、女性だけでなく男性や若年層にも幅広く使用いただいています。もちろん、白髪が無くても使えます。
ヘナやハーブはそのさまざまな特性から発毛や育毛に役立てることができるため、その特性をフルに生かし、Aozoraではすべてのお客様の発毛や育毛に役立てています。
今回はインドのヘナ畑視察リポート。一番下に動画リンクもあります。
そして、薄毛のお悩み別ヘナやハーブの使い方、購入方法や使い方をお伝えしていきます。
ぜひ最後までお読みください。
今回、念願かなってインドのラジャスタン州 ソジャットの女王ヘナのふるさとに行き、女王ヘナが生まれて育ち、製品になるまでをしっかりとこの目で見て感じてきました。
今や、ヘナ商品は何百種類もあり、ヘナという名前がついていればどれでもさほど変わりないと思われている方も多いかもしれません。
私たちの興味をそそるよう、また高品質に見せている商品も多くあります。しかしながら、中には様々なからくりもあるのが現状です。
今回は女王ヘナがどのように生まれ、商品となり私たちの元に届いているか、それを偽りなくしっかりとお伝えします。
良いヘナだからこそしっかり染まり、本当の意味でスカルプケアができるという事もおわかり頂けると思います。
長くなりますがぜひ最後までご覧ください。
まず女王ヘナのふるさとであるヘナ畑はどこにあるのでしょう?
インドのデリーから、飛行機でさらに2時間弱。500キロ以上離れた北インド、ラジャスタン州ソジャットという場所に女王ヘナの畑があります。
ソジャット産のヘナは歴史が古く、インドの中でも最も品質の高いヘナが生産され世界中に輸出されています。
女王ヘナはそのソジャットの中でも最高品質であるヘナ農家で契約栽培されています。
ではまず、ソジャットがなぜヘナ栽培に適しているのかを見ていきましょう。
ソジャットは年間を通じて降雨量が少なく、乾燥した気候が続きます。
白髪を染めるヘナの『ローソン』という色素は乾燥気候により生成が促進されるため、この乾燥気候が濃い色を生み出す一つの理由となっています。
ソジャットは乾燥地帯ではあるものの、雨季には雨が降ります。ソジャットは水はけのよい土壌であるため、一気にまとまって降る雨がヘナの生長をしっかり助け、その後再び訪れる乾燥期にじっくりと成熟していきます。
この恵まれたサイクルがとても理想的で、高品質のヘナができるというわけです。
野菜畑では土が肥えるのに3年~5年かかるといわれるように、ヘナ畑でも土は非常に重要です。ヘナは水分が過剰になりすぎると根腐れしやすい植物のため、水はけが非常に大事です。
ソジャットの土壌は砂質土壌でとても水はけがよいため、ヘナの栽培に適した土地なのです。
先ほどの土の続きになりますが、ソジャットの土壌は一般的にアルカリ性。このアルカリ土壌はヘナがその色素成分を効率的に生成するのに敵しています。ヘナで染めるための色素である“ローソン”はアルカリ性の環境によりしっかりと発色するため、硬い土ではない砂質でアルカリの土壌という条件は、最高品質のヘナが育つ環境であることがわかります。
ソジャットの気候は年間通じ日照り量が大変多く、植物にとってはどれにも言えることですが光合成がしっかり促されます。日照量が多いことでヘナの葉に含まれる色素であるローソンの濃度が高まり、力強いヘナが生まれ育ちます。
そして気温差です。インドでは今年気温50℃を超えたというニュースが流れていましたが、一年を通し見てみるとソジャットは夏には最高気温が45度まで上がることもあり、逆に冬場は5℃まで下がる日があります。
この厳しい寒暖差のあるソジャットの土地が良いヘナを育みます。
こうしてみてみると、いわゆる「ソジャットヘナ」と呼ばれるものが大変良いヘナだということがわかります。インド国内ではヘナ栽培をしている地域は数か所ありますが、これらの条件を兼ね備えているのがラジャスタン州なのです。
しかしながら、同じソジャットにおいても、実はその栽培方法で質の違うヘナができることはあまり知られていません。
それが『水ヘナ』といわれるヘナです。
ではその水ヘナとは何かを見ていきましょう。
女王ヘナは、年に一度収穫されます。雨季を終えしっかり育った秋、9月から10月にかけて収穫が始まります。
それに対し、『水ヘナ』と呼ばれる、年に3回も収穫できるヘナがあります。
どうして年に3回も収穫できるのでしょうか?
通常、女王ヘナが育つ水は雨水のみ。雨季に一気に降る『恵みの雨』を、乾燥したヘナの土壌に一気に蓄えます。
それに対し、水ヘナは効率化を図っています。
地下水で定期的にヘナ畑に水やりをし、ヘナを育てる農法をとっています。
そうした人工的な手が加わることで、本来は育たない季節にもヘナの収穫がおこなえます。ですので年に3回もヘナが収穫できるのです。
しかしながら、やはり一年かけじっくり育ったヘナとは性質が異なるものになります。
そして、実はヘナの生成には空から降る雨水、この雨水の性質がヘナが育つのに最適とされています。
それはインドの地下水はミネラルバランスや硬度が過剰なことが多く、またフッ化物やヒ素など有害物質も懸念されているためです。
適度なミネラル配合やヘナに適したPHバランスの点からも、やはり天然の雨が一番適しています。雨水が大気中の汚染物質を吸収することがありますが、それは主に都市部とされています。
この『水ヘナ』の水やりをする育て方を、私たちの身近なもので例えてみましょう。
しっかりと何年も樽で熟成されたお醤油と、人工的に加温し3か月ほどで作られたお醤油のような形です。
実際に料理してみるとよくわかりますが、値段も味も全然変わりますね。
そうした環境の違う育ち方をした水ヘナは、やはり色素であるローソン量が少ないものとなります。
その他にもヘナはカテキンを多く含むため、今回は視察の際に実際に2種類のヘナ、【女王ヘナと水ヘナ】をかじってみてその違いを体感してみました。
その時の動画はAozoraのインスタグラムでご覧いただけます。
女王ヘナは食べると顔をしかめるほど苦いのですが、この水ヘナは苦さもかなり少なく薄い感じでした。
そして、こうしたヘナは年3回収穫できることもあり、通常より安価で取引されますが、実際に販売される際はどうなのでしょう。
ここで重要なのがその先で、商品になってしまうとそれがわからないのが現状だという点なのです。
このようにラジャスタン州ソジャットという同じ地域でも、畑や育て方で違う性質のヘナができることがお分かりいただけたでしょうか?
ではここからは、そのソジャットのヘナ畑でさらに追及して上質なヘナが栽培されている、実際の取り組みをお伝えします。
ヘナはミソハギ科という科の植物です。高さは1メートルちょっと、大きくはならないのですが驚くことにヘナの木は80年も生き続けます。
ですので、収穫は根からではなく根元から切り取ります。そのため機械は使用できません。人の手により1本ずつ刈られていきます。
刈られたヘナの木はまた根元から少しずつ成長を始めます。
その際、ヘナだけでなく雑草も一緒に伸びてしまいます。
もともとヘナは苦みもあり虫はつきにくいです。確かに虫は付きにくいのですがゼロというわけではなく、中には「ヘナでもいいや・・」という虫もいます。
虫がつくと出荷数が減ってしまうため、すべて出荷したい場合には、手間をかけず雑草に農薬をまく方法もあります。
しかし、女王ヘナはそこで農薬は使いません。オーガニックの土地でオーガニック農法を徹底しているためです。
そのため、刈り取った後の雑草が伸びてきた時期に、その空間に牛や山羊を放します。そして、その牛や山羊たちにしっかりとヘナの周りの雑草を食べてもらい、その糞が天然の肥料となり、パワーのあるヘナが育つのです。
私達が普段食べている野菜にも牛糞をまくので、それの天然バージョンといったところです。
またヘナに虫がつくことは想定範囲で、もう許容ずみ。多い年には育ったヘナの4分の1も捨てた事があるそうです。それでも、あえて農薬は使わずに上質なヘナを栽培しています。
そしてヘナが寿命の80年を終えた場所には、新たに別場所で栽培されたベビーヘナを新たに植え、育てていきます。
そして収穫直前に最後の雑草対策をします。雑草って本当に強いので、いくらでも育ちます。
この際はもうヘナが大きくなっているので、牛や山羊を入れると踏みつぶされるため、収穫前の雑草はすべて人の手で処理されます。大変な作業量です。
こうしてたくさんの人の手や、動物たちの自然の摂理をうまく利用し育ったヘナは一気に収穫されます。
まず天候!降水確率を見ながら計画し一度に収穫。1本ずつ人の手によりカットしていきます。
そしてカットされたヘナの木を地面に叩きつけることで、ヘナの葉っぱ【ヘナリーフ】を下に落としていきます。ゴミや葉っぱ以外の枝なども綺麗に取り除きます。
またその際は直接地面でしてしまうと、砂や土が混ざるため、広大な範囲にシートが引かれた場所で、ヘナの葉っぱは落とされ、そのまま太陽の熱で乾燥させます。
乾燥したヘナの葉はいったん麻袋に入れ保管されます。
この工程でも、本来であれば葉っぱのみが残るはずですが、中にはこの時点で茎や枝を残しておく業者もあります。
なぜなら茎や葉を残しておくと、次の工程ですべてまとめて粉砕できるため、葉っぱだけよりたくさんのパウダーが作れます。かさ増しできるというわけです。
リーフヘナという名の、実際にはリーフだけではないヘナができてしまうわけです。それをどうごまかすのかは後ほどお伝えします。
無事収穫し乾燥できたヘナの葉は、次に製品にするため工場へ運ばれます。この輸送においてもその間、雨などにより葉が湿気を含まないよう、麻袋ではなくビニール袋に詰め替え輸送されます。こうした細かい配慮を重ね、極上のヘナが完成されていきます。
輸送はパウダーにしてしまっていればかさが減り、運搬が楽ですが、粉砕すると麻袋やビニール保管ではヘナの鮮度が落ちてしまうため、パウダーにせず葉っぱの状態で工場に運んでいます。
最大限の湿気対策をされ、無事工場に運ばれたヘナの葉はここで一気に製品化されていきます。とても大きな工場です。
それぞれの分野ごとに場所が分かれています。
そしてまたここでも細かいこだわりが感じられます。それは粉砕機のパウダー設定の細かさと刃の手入れです。
Aozoraの女王ヘナは、お使いいただいた方から、「パウダーがきめ細かく使いやすい」と定評がありますが、その秘密はここにあります。
粉末は細かいほうが使いやすい。しかし、細かすぎると固まってしまいやすい為、固まりにくいギリギリのラインで細かく粉砕されています。詳細は企業秘密となっています。
そして刃もしかり。
細かく粉砕する=刃をよく使うためコストがかかりますが、そこは惜しまず、切れない刃を使い続けることなくパウダーの細かさを追求しています。
そうしたことで、女王ヘナは均一に細かいパウダーとなり、滑らかなペーストに仕上がります。
またこのペーストの滑らかさが、白髪を染める際やスカルプケアに大きく関わるため、とても重要な工程となっているのです。
そして綺麗にパウダーとなったリーフヘナをパッケージング!と、続きたいところですが、その前にまずは安心してお使いいただけるクオリティが達成できているか検査が入ります。
検査フロアです。
検査室の入室にはマスクと靴カバーをしてはいります。
検査フロアはいくつもの部屋に分かれており、私たちの体に直接つくものの為、バクテリアや大腸菌、そしてヘナの色素であるローソンの濃度などクオリティが調べられます。
そして、それらの検査をクリアしたパウダーがようやくパッケージングされていきます。ここも人の手により流れ作業で行われます。
グラム数を図り、袋についたパウダーを綺麗に拭き取ります。そして次の機械で密閉されシールされます。
最後にもう一度、外側にパウダーがついていないか確認後、ようやくパッケージに入れていきます。その際も外側についたヘナパウダーを綺麗に拭き取り、5つずつアルミの大袋に入れていきます。
時間が行くり流れている国なので、ゆっくり丁寧に作業されていたのがとても印象的でした。
余談ですが、ヘナ工場のスタッフさんは皆さんヘナをされていて、手にメヘンディも多くされていました。ユニフォームがとても素敵で、みなさんの笑顔がすごく印象的でした。
一連の流れを見学し、どの部署も本当に丁寧に良い製品を作ってくださる姿は感動的でした。本当に有難く感謝の気持ちでいっぱいでした。
また基本的には女王ヘナは1袋100gなのですが、開封時にこぼれることもあることを考え、少し多く入れてくださっています。
もし今、お手元に女王シリーズがある方は一度測ってみても面白いかもしれません。
晴れてAozoraの女王ヘナとなったリーフヘナ。大袋が段ボールに詰められていきます。
なんとその際にもランダムに最終チェックが入り、質・量・状態が最終確認されるのです。この上ない手厚さで、徹底した商品管理がなされています。
閉じられた段ボールは、空港のバゲージラッピングサービスと同じ方法で、ストレッチフィルムにてぐるぐる巻きにされます。
そして、またここでも驚くことに、梱包用の段ボールはインド製ではなく、インドにある日本の大手企業の段ボールをを使用されています。
大切なヘナを無事に日本まで届けるためのあたたかい配慮です。
ですので、女王シリーズのヘナやハーブは到着したときに、段ボールがグニャグニャになっていたり、膨張して膨れることなく、しっかり形がキープされた状態で届くのです。
こうして出来上がった女王ヘナは、航空便で私たちの元へ届きます。
コロナ禍や物価高騰の影響で、ヘナの輸送を航空便から船便に変えた会社もあります。しかし、船便では実際に約2か月かかることもあり、湿度の高い船底での品質劣化や届いてからのコンテナでの保管状況が懸念されます。
女王ヘナは、費用は掛かっても品質重視!
変わらず航空便で輸送、フレッシュな状態で私たちの手元に届いています。
そして今回、ヘナマーケットの見学もしてきました。マーケットといっても窓がない倉庫です。
そして『ヘナマーケット』といっても女王ヘナはそこにはありません。
女王ヘナは契約農家栽培品のため、処理後は直接工場に運ばれ、一般市場には出回りません。
ヘナマーケットには、麻袋に入り山積みされたヘナがおいてありました。
時期的にほぼ売れてしまった後の、いわば売れ残り状態のものが多かったため、袋が破れているものや、褐色に変色してしまっているものが大半でした。
では、そうしたヘナはその先どうなるのでしょうか?
実はそうした変色してしまったヘナを、あたかもフレッシュに見せる魔法のような方法が古くからインドではあるのです。
それが『ダイヤモンドグリーン』です。
酸化し、褐色に変色してしまった低質なヘナ。そんなヘナの色味を整え出荷させる手段。それがダイヤモンドグリーンといわれる染料を混ぜるという手法。
ダイヤモンドグリーンは、ヘナ製品に使用されることがある染料の一種で、ヘナの色を鮮やかにするために不正添加される事があります。
そしてこのダイヤモンドグリーンという合成染料が実は有害な物質であり、皮膚に直接触れるとアレルギー反応や炎症を起こす可能性があります。一部の研究では発がんの可能性まで示唆されています。
それでももう廃棄してもいいような褐色のヘナが、あたかもフレッシュなヘナのように生まれ変わるのですから、使う人は後を絶たないのが悲しい現状です。
農薬を使い手間を省くケミカル農法でのヘナ、ダイヤモンドグリーンというケミカルなものが混ぜてあるヘナ、リーフヘナと呼んでいても実際は枝や葉っぱが混在しているもの、酸化してしまっているヘナ、天然ヘナと呼ばれていても実際には人工的に手が加えられているヘナ。
インドでは様々なヘナが流通していることを知りました。
そして有難いことに、皆様にお使い頂いている女王ヘナが製品化されるまでのルートを巡り感じたことは、どこまでも品質にこだわるたくさんの方々の努力により作られている、世界一といっても過言ではない、最高品質のものであるということです。
このヘナだからこそ、白髪ケアだけでなくAozoraではスカルプケアとして結果を出すことができています。
ではここから、ヘナの種類と効果、そして使い方をお伝えしていきます。
ヘナが初めての方には最初分かりづらいので、順にみていきましょう。
Aozoraではヘナを白髪染めだけでなく薄毛対策や育毛に使用しています。もともとはケミカルな白髪染めで髪がダメになってしまうのを防ぎたい一心でヘナを取り入れました。
ヘナを使ううちにサロンワークでも様々な効果を実感をすることが多々あります。
ではヘナにはどの様な作用があるのでしょうか?
ヘナと聞くと白髪ケアを思い浮かべる方がほとんどではないでしょうか。ヘナの葉っぱにはローソンという色素があり、髪に含まれるケラチンタンパクとローソンが結びつき、白髪を白からオレンジ色に染め上げます。
実際使用する際は髪色がオレンジでも良い人は少ないため、インディゴといわれる植物を混ぜ、色調を暗く調整することが多いです。
そしてオレンジ色に染まった髪をインディゴで色調を暗くしていきます。毛染めを2回する形です。これがいわゆる2回染め、ツータッチと呼んでいます。方法は後ほどお伝えします。
ヘナは髪のケラチンタンパクに絡み、表面をコーティングすることで髪に自然なハリコシや艶を与えます。また髪を強化することにより切れ毛や枝毛を減らす働きもあります。
・紫外線や環境ダメージ:ヘナは髪の保護となり紫外線や大気汚染から髪や頭皮を守ります。
・フケかゆみ:ヘナには脱脂作用があるため頭皮の過剰な皮脂を取り除き、ふけや痒みを軽減する効果が期待できます。
・頭皮の炎症:ヘナには抗菌や抗炎症作用があるため頭皮の炎症をおさえます。
・頭皮の血行:ヘナは頭皮の血行を促進し、髪への栄養補給を改善します。これにより髪の健康が促進されることが期待できます。
これらによりヘナは薄毛対策にも利用することができます。
ヘナにはこれらの嬉しい効能があります。しかし、最初にお伝えしたような怪しい製品になると髪や頭皮に良いと思って使っていても実際には酸化していたり菌が多く含まれていたりするため、頭皮ダメージになることもあります。ですのでヘナカラーをする際の商品選びは頭皮にとってとても重要です。
また女王ヘナはパウダーが細かく、ペーストがやわらかく仕上がります。そのため髪のケラチンに絡まりやすく、髪をふんわりとさせます。またやわらかいペーストが塗布時にしっかりと頭皮まで届くため、確実にスカルプケアができます。
そして一般的にはヘナカラーをした日から2~3日はシャンプーができませんが、女王ヘナは髪のケラチンタンパクに細かい粒子がしっかりと絡まり乗るため、ヘナ当日にシャンプーやコンディショナーが行えます。色持ちがよいのもそれが理由です。
時々、「ヘナをした日にシャンプーができるのは、なにか添加物が入っているのでは?」とお問い合わせを頂きますが、正真正銘のオーガニック天然無添加です。
女王シリーズの特徴
・オーガニック、無添加。最高品質 AAAランク(実際にはAAAという言葉はインドでは使われません)
・きめ細かいパウダーで、やわらかく塗りやしペーストができる
・ペーストがやわらかい為、頭皮まで流れ届きやすく、しっかりスカルプケアができる
・粒子が細かい為、髪のケラチンタンパクにしっかり絡まり良く染まる
・しっかり絡まるため、染めたその日にシャンプーができ爽快!
・フレッシュさがキープされているため、香りが軽い
・白髪だけでなくスカルプケアにもなる
・脱シャンプーリンスがおこなえる
・子供にも使える(パッチテスト要)
☆ネーミングは『女王』ですが、男性にもおすすめです。
白髪染めをしている人は多いですが、ヘナ人口はその中の1割未満ともいわれます。まだまだ普及できていないのがヘナの現状。
しかし、男女ともに永遠に元気な髪が生えてくることはまれで、男性は壮年期、女性はエストロゲンという女性ホルモンが減り始める40代を境に、一般的に髪は育ちにくくなります。
またその時期は白髪が増えてくる年代でもあり、そのケアを市販や美容室でのケミカルな白髪染めで行うのか、ヘナでセルフケアをするのかでは、未来の髪が大きく変わります。
近年、薄毛の悩みは増加する一方で、加えてコロナ禍からは健康志向も相まって、少しずつヘナの認知度は上がっています。
今この記事を読まれている方にもそんな方がいらっしゃるのではないでしょうか。
そして、
ヘナをしてみたいけどヘナって難しそう・・手間がかかりそう・・そんな風に感じている方も多いのではないでしょうか。
ここではまずヘナで染める際の種類をお伝えします。
まずご自身の髪の状態、そしてどんなふうに仕上げたいかについてです。
ここからは
①白髪がちらほら出始めた人
②白髪が徐々に増えてきている人
③白髪が多い人
④白髪はないが頭皮ケアしたい人
⑤髪色を変えずにスカルプケアだけしたい人
このように分けて、さらに白髪のある方で綺麗に染めたい人、目立たなければそれでいい人、についても分けてお伝えしていきます。
ご自身の状態に当てはめてください。※は使用する製品です。
※女王ボタニヘアシリーズ
日本人は黒髪のため、白髪が最も目立ちやすいです。そして白髪は頭のてっぺんや、生え際、表面など目立つので出てほしくない箇所に生えてくることが多く、私たちを悩ませます。
白髪がちらほら出始めたら、女王ボタニヘア
通常、白髪をヘナカラーする際は白髪をヘナでオレンジにし、オレンジに染まった髪をインディゴで暗くします。2回染めといわれる方法で白髪を染めます。ですので白髪が増えてくるとこの2回染め(ツータッチ)が必要ですが、少ないうちは『女王ボタニヘア』を使うと便利です。
なぜ便利かというと、通常は何種類か混ぜて行うヘナカラーですが、もう必要なものをミックスしてくれています。
その中には白髪をオレンジにするリーフヘナ、色調を黒く整えるインディゴのほか、インドでは古くから育毛剤としても使われる『プリンガラージュ:和名タカサブロウ』をはじめ、頭皮の皮脂ケアにもなるローズマリーなど髪を健やかに保つハーブがミックスされています。これ一つで白髪対策とスカルプケアが行えます。
女王ボタニヘアは3色。明るめのブラウンから暗めのソフトブラックまで、お好きな色味をお選びいただけます。ブラウンはヘナの量が多く、ソフトブラックがインディゴ量が多いです。
※女王ボタニヘアシリーズのブラウン以外
次に、白髪がちらほらというよりもっと増えてきている人です。
この場合、よりきれいに仕上げたい方は次項でお伝えする白髪が多い人に準じておこないます。
「白髪が増えてはいるけれど、目立たなくなればそれでいい・・」そんな方は、前項の女王ボタニヘアのダークブラウンもしくはソフトブラックがお勧めです。
※女王ヘナスターターセット
白髪が多くなってきた場合は、ミックスされている女王ボタニヘアで1度染め(ワンタッチ)よりも、2度染め(ツータッチ)が綺麗に仕上がります。
この場合、まず白髪をヘナでオレンジにし、オレンジにした白髪をインディゴで暗く仕上げます。
通常、ヘナやインディゴは発色するまで24~48時間かかります。そのため染めた直後は緑や青がかって見えることがあります。その場合は時間で経過を見ます。
そしてヘナとインディゴで髪は染まりますが、ヘナの色持ちや発色をよくしたり、髪のハリ艶をアップさせたい場合は女王ハーバルクリアを混ぜて使います。仕上がりがぐんとよくなります。
※女王ハーバルクリア・女王アムラ
そして白髪はないけれどスカルプケアをしたい場合。その場合は通常のシャンプーやコンディショナーを週5回、残りの週2回は女王ハーバルクリアで頭皮パック(シャンプー替わり)そしてアムラリンスをします。
・女王ハーバルクリアはヘナやインディゴを含まない、頭皮や髪のためのハーブが15種類ふくまれている、まさにスカルプケアハーブです。
・アムラはアーユルヴェーダで育毛に使用されてきた果実。その果実を粉末にしたもの。お湯で溶かしてリンスとして使用します。
※女王ハーバルクリア・女王アムラ
白髪の色は変えずにスカルプケアをしたい場合も、女王ハーバルクリアによる頭皮パック、そしてアムラリンスがお勧めです。
※女王ハーバルクリア・女王アムラ
前置きになりますが、ヘアカラーは髪だけでなく頭皮に大きなダメージを与えます。染料により傷ついた髪からは栄養が漏れ、染料のついた頭皮は赤くかぶれたり、皮脂が増え頭皮環境が悪くなることも多々あります。
本来であれば、ヘアカラーしながらスカルプケアというのは真逆の行為であり、良いことと悪いことを繰り返すことになります。
それでも、おしゃれも楽しみたい!
そんな場合は、ヘアカラーをした後に女王ハーバルクリアで頭皮パックをします。そしてヘアカラーの後は頭皮が乾燥してしまうため、パックの後には仕上げに必ずコンディショナーまたはアムラリンスを行います。
☆この場合注意点として、ハーブを持続して使用していると通常に比べ髪が染まりにくいという性質があります。
そのためにきつい薬剤でカラーされると頭皮ダメージもさらに大きくなりま。ですので、カラーをする予定の2週間前からは使用を控えます。
以上、タイプ別の商品分けをお伝えしましたが、必ずマニュアル通りというわけではありません。
例えば髪質がしっかりしている場合、少ない白髪でも女王ボタニヘアで染まりにくいケースがあります。その場合は、白髪が少なくてもヘナスタートセットで2度染めがお勧めです。
また逆に、白髪が多くても女王ボタニヘアの1回染めで綺麗に白髪染めが仕上がるケースもあります。
一人ひとり髪質や生活環境が違うため、色々試してみるのも良いかもしれません。
ではここから、自分でヘナカラーを行うセルフヘナの仕方をお伝えします。市販のカラー材を使用したことがある場合は難なくおこなえます。
セルフカラーを一度もしたことがない人は最初は手間に感じるかもしれませんが、必ずできるようになります。未来の髪を守ると思って取り組みましょう。
セルフヘナを行う際の注意点は、染めることはもちろんですが『家を汚さない』これも大事です。特に賃貸の場合はヒヤヒヤしますね。
慣れてくると、室内の養生は不要です。しかし初めての場合はしっかりと準備をして取り掛かります。
・毛染めセット:ヘナスターターセットにはついてきますが、ない場合は100円ショップで揃えます。ヘアキャップ・はけ・耳キャップ(どちらでも)・手袋
・ケープ、または汚れてもいいタオル
・新聞など床の養生
・鏡
・器
・40℃以下のぬるま湯
準備が整ったら、ヘナペーストを作ります。
上記の中の自分に当てはまるものをそろえたら、いよいよ実践です。
パウダーを開封し、必要な量を入れ、お湯で溶かします。量は同梱のリーフレットに記載があります。
ヘナペーストの作り方は、こちらの動画をご覧ください。
できたペーストを頭皮や髪に塗布します。手袋をし、髪が短い場合は頭頂部から、長い場合は下(耳の上)から順に分けて塗っていきます。ヘナペーストの塗り方はこちらの動画をご覧ください。
そして時間が経過したら、塗ったペーストを流します。
ポイントは
①流したお湯が、体につきすぎないよう気を付ける(植物アレルギーをお持ちの方)
②最初はシャワーの圧だけで頭頂部から流しペーストを落とします。特に細毛の場合は触らない。
③シャワー圧でペーストが流れたら、優しく手で洗い流します。流れるお湯に色がなくなるまで流します。
④いつも通りシャンプー・コンディショナーをします。アミノ酸系のシャンプーをお使いください。
⑤タオルドライしドライヤーで乾かしたら仕上がりです。
※女王ボタニヘア
そして白髪染め後にもどんどん根元から白髪は伸びてきます。この場合のリタッチ法としては、女王ボタニヘア、またはスタートセットのヘナ・インディゴ・ハーバルクリアを混ぜたものを使います。
女王ボタニヘアを紙コップなどに少量溶かしペーストを作り、根元の伸びてきた白髪部分に塗布します。週に一度繰り返すことで、リタッチが行えるだけでなく、全体染めをする頻度が減ります。
白髪を限界まで伸ばして、全頭にたっぷりヘナをする、もしくはこまめにリタッチしながら、全頭ヘナの頻度をおさえる。ご自身に合った方法でおこないます。
※女王ハーバルクリア・女王アムラ
ヘナやハーブをそろえておけば、脱シャンプー・リンスが可能です。この場合は、シャンプーとして女王ハーバルクリア、コンディショナーとしてアムラを使用します。
頭皮の汚れや皮脂汚れをしっかり取り除き、洗い流した後の髪の軋みを、アムラリンスで整えます。どちらもパウダーをお湯で溶かし頭皮や髪につけて洗い流します。100円ショップのミニボトルが便利です。
ただ一つ!泡は立ちません。泡が立たないため最初は物足りなさを感じるケースもありますが、慣れてくると頭皮が綺麗になっているのを実感でき、泡が必ず必要ではないと感じる方が多いです。
以上、今回インドラジャスタン州ソジャットでヘナが栽培されてから、製品として私たちの元に届くまで。そして女王シリーズの種類や使い分け、実際のヘナの準備からセルフヘナの仕方についてお伝えしました。
ヘナやハーブでスカルプケアをすると頭皮がとてもきれいになります。続けていくことで髪の生長を促すことができますので日々のケアに取り入れていきましょう。
また美容室では上質なヘナを使用しているサロンもあるなか、ヘナと呼んでいても実際には化学染料にヘナが少し混ぜてある『ヘナ』もあります。
ヘナをして髪を元気にしているつもりが、髪や頭皮にダメージを負わせていたケースも過去にたくさんあります。ですので、信用できる美容室であれば安心ですが、Aozoraでは費用も時間も少なく済む『セルフヘナ』をみなさまにおすすめしています。
現在、髪に不安のある方、お悩みの方はもちろん、大切な髪を守る『予防策』としてもヘナやハーブを取り入れていただけたら嬉しいです。
近年は女性の薄毛相談が後を絶ちません。ヘナやハーブはそうした薄毛の悩みにもお使いください。
インド視察の動画をアップしています。女王ヘナの細部にわたるこだわりや薄毛対策になる理由をご覧ください。