先日からコース開始されたお客様。ミノキシジルを服用しても体毛だけどんどん濃くなり、髪が増えないということでご相談に来られました。
肉眼でもスコープでも頭皮状態は悪いです。この場合、体毛がどんどん濃くなられているということは髪にも栄養が行っているはずなので、頭皮が改善されていない為、生えた毛が育っていないことが予想されます。
そして、気になったのが体毛の濃さ。ご本人もおっしゃっていましたが濃さがすごいんです。体毛を見ると「これは普通のミノキ量じゃないな」と感じたんです。なので飲まれているミノキシジルの容量をお聞きしたところ「分からない」ということでしたので、次回までに調べて来て頂くことにしたんです。
そして施術スタートの日。携帯で「これです。これ飲んでます」とお客様がその商品画面を見せて下さいました。それはミノキシジル10mgのタブレット。
そして、「ちょっとこれは多すぎますよ。」と私が言うのと同時に、お客様から驚くような言葉が返ってきたんです。
「1つ飲んでも全然生えへんかったから、今2錠飲んでるんです」
「え~~~っ!そしたら20ミリですよ?」と私が言うと、「そうですねぇ」とお客様。何も考えずに、効果がないからとただ飲む量を増やしておられたんです。
「こんなん、アンドレ・ザ・ジャイアントみたいな人が飲む量ですよ」←とっさにでた例えですが(笑)
というと、「え~~?そうなんですか。」とお客様はさほど驚く感じもありません。薬に対する恐怖をまったくお持ちじゃないんです。一番怖いケースです。
これまでもAozoraではミノキシジル10ミリを飲まれていたお客様が何度か来られたことがあります。そのお客様たちはAozoraでみな減薬されました。ひとことで減薬と言ってもそう簡単ではありません。髪に出来る限り影響が出ないよう、フォローしながらの減薬ですから。
それにさすがに20ミリは初めてです。輸入薬にもきちんと説明は書いてあるはずなんですけどね。
よくAozoraに来てくださったなと思いました。お客様も「来てよかった」と言ってくださいました。だって、もし生えていたらそのままずっと20ミリ飲んでおられたと思うので。
いくらなんでも危険すぎます。健康なカラダあってこその髪です。
薬の量はだいたいどんなものでも体重が考慮されます。例えば坐薬でも子供のものは半分のミリ数だったりします。このお客様の体格はどちらかと言えば平均男性より小さい方。となると、ますます負担は大きかったと予想されます。
早速その日から半分に減らして頂くようにお話しました。本当ならもう10ミリではなく5ミリにしてもらいたいところですが、薄毛をかなり気にされているのでそこも考えていかなくてはいけません。勝手な自己判断で何も変わらず体毛だけ増え、薄毛対策をいちから仕切り直さなきゃいけなくなってしまいました。
20ミリ飲んでおられたミノキを減らし、なおかつ髪を増やす。普通で考えても尋常じゃないことがわかります。でもこれまでのお客様はみな減薬し、うまく経過されたので、このお客様もしっかりフォローし何とか発毛できればと考えています。
現在もミノキシジルやプロペシアといった個人輸入薬は根強い人気があります。クリニック処方の何分の1かの費用で済むためです。私は個人輸入薬が悪いとは思いません。信頼できる会社なら自己管理がきちんと出来ればよいと思っています。
しかしやはり頭皮改善が必要なケースは多く、飲んでつけても薄毛改善しないことが多いです。改善されていたとしても薬の効果はマックスに発揮できていないと考えます。それは薬で結果が出ない原因は頭皮環境にあることが多いためです。薬を飲んでも薄毛が改善されない場合は勝手に量を増やすと危険です。Aozoraでは、すべてフォローしながらお客様と一緒に対策をしていきます。薬を増やしたり勝手にやめたりする前に先にご相談ください。