最近、フケやかゆみのご相談が急増しています。そして、薄毛相談の原因がAGAによるものではなく、脂漏性脱毛症のケースが増えています。最近の気温の上昇や、今年特に猛威を振るう花粉の影響もあるようです。フケは不潔に見えるため見た目が悪い、かゆみはストレスになりどちらも頭を悩ませますね。
そして、これらフケやかゆみの悩み、意外ときちんと対策されず抜け毛につながるケースが多いのです。そこで今日はお客様の症例を交えながら、この【フケやかゆみ】についてまとめてみます。
フケは通常であれば頭皮の古い角質層がはがれたものなので、誰にでも起こります。通常は人目に付かない程度。でも皮脂が増え頭皮にたまることで大きくなり、一気に見栄えが悪いフケになってしまいます。
フケが出た時、大半の人はこう感じるのではないでしょうか?「ちゃんと洗ってるのになんで?」そうなんです。きちんと洗髪しているのに出るフケ、やっかいですよね。
フケには乾いたフケと湿ったフケがあります。
Aozoraでのご相談のお客様のフケのほとんどは後者の湿ったフケなので、今日はその【湿性のフケ】について書いていきます。
フケの原因になる皮脂。皮脂の分泌量はもともと体質による個人差がありますが、生活習慣によっても変わります。例えば食生活が乱れたり、運動不足、強いストレスでも皮脂は増えます。また睡眠不足でも皮脂は過剰分泌されることがあります。
過剰な皮脂は頭皮だけではなく、髪や体にも危険信号になっているケースがあるということです。
また、シャンプーの洗浄力が強すぎることで過剰に皮脂を取りすぎ逆に皮脂が過剰分泌されるなどの、間違った頭皮ケアがフケやかゆみの原因にもなることもあります。
そして多いのが、自分の手で憎悪させていること。日中は自制できていても就寝中に無意識に掻きむしっている。これではなかなか頭皮は改善できません。また掻きむしっている頭皮は荒れているため、普段何も反応しないものにまで過敏に反応してしまうことがあります。
いつも使っているシャンプーなのに、かゆみが急に出る場合はこういった事が原因のケースがあります。
そして、カビの一種であるマラセチア菌。この菌の異常な増殖により皮脂が増えることがあります。
フケやかゆみが出たら、多くの方はまず対策としてシャンプーを変えられています。それでもなかなか改善されず皮膚科を受診。そして皮膚科で何年か通い改善されない場合の最終手段として、Aozoraにご相談に来られます。
その場合は、脂漏性皮膚炎でのフケやかゆみだけではなく、抜け毛や薄毛が進行しているケースがほとんどです。いわゆる脂漏性脱毛症です。
フケやかゆみで困っているうちに、薄毛の悩みまで。悩みはどんどん深刻さを増していきます。
こちらのお客様、真っ赤な頭皮です。脂漏性皮膚炎を起こし、掻くことでさらに悪くなられていました。病院で処方されている薬を使っても変わらないということでご相談に来られました。もうずいぶん前から抜け毛も増えており深刻な状況です。
湿疹の赤み、掻いたことでの憎悪や皮膚の肥厚。そして日焼けや血行不良。アトピー性皮膚炎も混在。すごく難しいケースです。
それでも体験施術に来てくださったお客様には少しでも改善していただきたい。
こういった症状の場合は、まずかゆみや皮膚の炎症を抑えることが大切です。そんな【負の連鎖】を断ち切るのは、施術!そして自宅ケアも大切です。
施術は、その方の頭皮の状態に合わせ行います。刺激を与えないほうが良い皮膚の状態もあるからです。このお客様の場合は皮脂は一度に取りすぎず、またなるべく熱が加わらないよう気を付けて施術を行いました。そして施術後は皮膚が沈静し、ご覧のように赤みがスッキリされました。
余分な皮脂も取れ、「頭が軽くなりました!」と、お客様は大喜び。ひと先ず、現状は打破できました。
でも、本当に大切なのはここからです。
一時的に良くなってもまた皮脂がどんどん分泌されると戻ってしまうからです。そのために必要なのは自宅ケアと施術です。
適度な洗浄力で頭皮を洗い、保湿でしっかり保護することが大切。これを繰り返すことでかゆみや赤みを軽減します。そして洗い方!これも大切なんです。頭皮の赤みや乾燥状態に合わせ、場合によってはヘナも併用していただきます。
元々お持ちのニゾラールを併用されるケースもあります。
どちらにせよ、狂ってしまっている頭皮のターンオーバーを施術で改善することが必要です。そして同時に皮脂が増えた原因も除去していく必要があります。
Aozoraでは一人ひとりに合わせた頭皮対策で、これまで脂漏性脱毛症の改善をおこなってきました。
脂漏性皮膚炎は改善できてもなかなか完治は難しいのが現状です。お客様にもそうお伝えしています。それでも放っておくと薄毛になってしまうケースが多いため、対策が必要だと考えます。少し湿疹が残ったとしても、髪を増やすことが大事という考え方です。
これまでのフケやかゆみでご相談のお客様は、劇的に髪が増えたお客様もいれば、フケはましにはなったもののなかなか皮脂が減らなかったお客様もいらっしゃいます。それでも髪は増え、来店前より悪くなったり変わらなかった人はいらっしゃいません。
このことからもフケやかゆみが続く場合は、抜け毛が増える前に頭皮改善をおこなうのが正しい対策だということがわかります。自己流ではなかなか改善できないのが現状です。
フケやかゆみが起こったら、まずやるべきこと。
①シャンプーをスーパースカルプシャンプーに変える (または刺激の少ないもの。この判断がなかなかできないのでスーパースカルプシャンプーをお勧めします。いつでもご連絡を!) そして、ぬるま湯で良く流すこと(2分以上)
②スカルプチャージローションでしっかり保湿。ない場合は室内をしっかり保湿するしか手がありません。ドライヤーは低温で、髪の根元をしっかり乾かし菌の繁殖を防ぐ。痒い場合は冷やし、極力掻かないよう努力してください。そして、頭は触らないこと。
先のとがったブラシや櫛は、湿疹を憎悪させるので使うのは止めましょう。
③皮膚科に相談する、もしくはAozoraへ。
➃皮膚科の薬を使って1か月たっても改善が見られない場合は、抜け毛が増える前にAozoraへ早めにご相談ください。シャンプーからでも変えましょう。
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