近年女性の薄毛が急増しており、Aozoraでもたくさんのご相談を頂きます。
私が若いころは、薄毛=男性で、かつらをつけるのも男性というのが定番でした。
ところが今は違います。
女性用のウィッグはもちろん、増毛エクステ店も急増しています。美容室でも女性育毛を掲げるサロンが出てきています。
そして今回の本題でもある、女性の薄毛治療薬の服用による薄毛対策です。今日は女性の薄毛治療薬での薄毛治療の実態や効果、表題にあります【後悔】についてサロン経験からお伝えしていきます。
女性薄毛と検索すると、出てくるのはほぼクリニックです。女性の薄毛対策にも内服薬や外用薬が使われるケースが増えてきました。
Aozoraは発毛サロン開業から今年で11年めです。当初は今ほど女性の薄毛治療に内服薬が使われることはありませんでした。ところが、悩みの急増、需要が増え、自由診療という価格の為、一気に薄毛治療薬を処方するクリニックが増えました。
薄毛治療薬による治療は、薄毛に効くとされるミノキシジルなどの外用や内服を行い、発毛を促すものです。
費用は10年前は平均月3万円。ミノキシジルの内服薬とドクターズサプリが付きます。これを飲み続けるというものでした。
そこから10年経ち現在はというと、ミノキシジル・フィナステリド・スピロノラクトンといった様々な薬を処方されるようになりました。
また、費用は根本的に変わらないものの、最初のハードルを低くするため月3,000円~といった、一見リーズナブルな価格に変わっています。
では実際に、薄毛治療薬の種類についてご紹介します。
・ミノキシジル・・血流を促進し、毛母細胞を活性化。乱れたヘアサイクルを修正し発毛に働きかけます。
・フィナステリド・・毛髪を弱らせ抜け毛の原因となる男性ホルモンを抑制し、薄毛の進行を遅らせる働きがあります。
・スピロノラクトン・・もともとは利尿作用による降圧剤として使用されてきましたが、ジヒドロテストステロンという薄毛の原因となる 物質を男性ホルモン受容体へ結合させることを阻害し、薄毛になることを防ぎます。
これらの薬を内服するケースがほとんどで、生理学的には正しいのですが、それずれに副作用があり、その副作用に困りAozoraに御相談に来られるケースが後を絶ちません。いったいどんな副作用があるのでしょうか?
代表的な副作用は初期脱毛・動悸息切れ・頭痛やめまい・むくみ・多毛症などです。
ヘアサイクルの休止期だった毛包が成長期に変わるため古い髪が新しい髪に押しやられることで抜け毛が増えます。
ミノキシジルは動脈には作用しますが、静脈には作用しないため、血行促進した血液の還りによる動機息切れが見られることがあります。
毛細血管が拡張し、中心の血流が低くなることで頭痛やめまいが起こることがあります。
抹消血管が拡張し、中心に血流が低くなるため、血液が足りない!と身体が察知、血液を増やそうとします。それにより一過性にむくみが
生じます。
毛を増やしたいのは毛髪だけなのですが、全身に発毛するため、様々な個所の毛が濃くなります。
ミノキシジルを服用する場合、これらの副作用が現れるケースがあります。中でもミノキシジルを自己中止される方に圧倒的に多い理由は
【体毛が濃くなりすぎて、脱毛に行ってもなかなか無くならない】というお悩みです。
もともと体毛の薄い方ならまだ良いですが、そもそも体毛が濃いめの方にとってはこの副作用は、薄毛より気になると悩まれる方も。
おでこや眉毛、腕に足、Aozoraでは足の甲、指の毛が濃くなりすぎて薬を止めたケースもありました。
また、毛に栄養を与えながら脱毛というのは、まさに真逆のことになり、なかなかムダ毛が減らず薬を止めてしまわれるケースや、やめたいけれど毛髪を気にしてやめられないといったケースが多いです。
ミノキシジルを半年程度服薬し、髪のボリュームが戻れば、薬をやめよう。そんな風に考え薬を飲み始める方もおられます。しかし、結論から言うと、薬の恩恵で良くなっていたものは無くなります。そのため飲む前よりひどくなったと感じる方が多いのが現実です。「それなら一生飲み続けなければならないの?」と思われるでしょう。
でも実際はそれが現実なのです。ボリュームをキープしたい間は服薬は続ける必要があります。
Aozoraにも薄毛治療薬を飲まれている方がたくさんご相談に来られます。薬を飲んでいるのにどうして?と思われることでしょう。それだけ薬だけで回復しない方が多いという事です。
Aozoraでは頭皮改善や生活の見直しを図り、元気な髪を取り戻すことを目標とし日々発毛に取り組んでいます。
薄毛治療薬はいつでもスタートできます。でも一生必要ですので、まず頭皮改善を先にされることがお勧めです。
Aozoraでは美髪薄毛対策専門チャンネルにて動画配信中です。ぜひご覧ください。