昨今、悩みを抱える人口の多い『首・肩こり』。
3人に2人は症状を訴える人がいます。またその原因は運動不足やパソコン、そしてスマホのし過ぎであることがわかっています。2022年時点での中学生のスマホの1日の平均利用時間は過去最長の277分=4時間37分/日。
成人のスマホ時間も一律に伸びているとされています。そんな首・肩のこり、放置していると薄毛のリスクが高まることをご存じですか?
今回は首や肩のこりが薄毛にどう影響するのか、原因、対策法についてまとめてみました。
まず、なぜ首や肩が凝るのでしょうか。
首や肩のこりが薄毛になる最大の理由は『血行不良』です。健康的な髪の毛を成長させるためには、髪の毛に十分な栄養を与えて上げる必要があります。また、髪の毛に必要な栄養は血液によって運ばれてきます。
しかしながら、血行が悪ければ血液から十分な栄養を髪の毛まで届けることが出来ないのです。特に首や肩は頭皮・髪の毛に届く上で必ず通る場所です。
その結果、髪の毛が十分に成長できず、成長しきる前に脱毛し抜け毛が増え薄毛になっていきます。これが大きな理由です。
そもそもなぜ首や肩が凝るのでしょうか。
成人の頭の重さは約 4~6kg あり、頚椎(首 の骨)を含む背骨と、首や肩、背中の筋肉がこ の重さを支えており、うつむくだけで、頭の重さ の数倍の負荷が首にかかります。
首が前に傾くほど頚椎にかかる負荷は増え、 もっとも姿勢が悪いと 27kg になります。
そして首や背中が緊張し、負荷がかかるような姿勢で長時間過ごしていると、こりが生じやすくなります。夢中になるあまり知らない間に首に負担をかけていませんか?
具体的には、スマートフォンの長時間使用によるスマホ首(ストレートネック)、デスクワーク中心の座りっぱなしの生活、ドライバーや美容師のように仕事で同じ姿勢を長時間続けやすい場合などが当てはまります。
また肩こりについては、首や背中が緊張するような姿勢での作業、姿勢(猫背・前かがみ)、運動不足、精神的ストレス、なで肩、連続して長時間同じ姿勢をとること、ショルダーバッグ、冷房などによる冷えが原因となります。
そもそも肩こりとは、筋肉が緊張し固くなった状態を言います。通常、筋肉が伸縮することで血液の流れを生み出しますが、筋肉が硬直することで血液の流れを悪くし血行不良の状態になります。
長時間同じ姿勢であった場合には、筋肉の伸縮が起きないために血行が悪くなり首や肩のこりの原因になります。特に猫背や前のめりな姿勢は筋肉への負担が大きいです。そのため、デスクワークや最近ではスマホの見過ぎなどによって症状が出現する人が急増しています。
運動をしないと筋肉が衰えて、肩の負担が大きくなります。また、筋肉の緊張状態が続いて、血流の悪化を招くため、肩こりが起こりやすくなります。適度な運動で筋力アップを目指しましょう。ただし、やりすぎは禁物です。かえって肩こりの原因になるので、ほどほどを心得ましょう。
パソコンやスマートフォンなどで長時間にわたって目を酷使し続けると、目の疲れだけでなく全身に疲れを感じることがあり、この状態を眼精疲労と言います。首や肩のこりもその症状の一つです。
また、近視や乱視、老眼などの矯正で眼鏡の度が合っていない場合や、白内障などで物が見づらい場合などは、目を近づけるなどの不自然な姿勢をとりがちで、その結果首や肩のこりが引き起こされることがあります。
自律神経系には体を緊張させる交感神経とリラックスをさせる副交感神経があるのですが、このバランスが崩れると肩こりが起こりやすくなります。バランスを崩す原因として、ストレスが挙げられます。ストレスは、目の筋肉や首、肩、背中の筋肉を過度に緊張させてしまうものです。例えば、パソコン・スマホなどの画面を見続けていたり、書類や本などの資料を目で追う作業が多かったり、イライラや悩み事・不満を抱えていたり、生活習慣の乱れや心身を休める時間が取れていないとストレスが溜まってしまい、肩こりにつながります。
夏場のエアコンによる冷やしすぎや冬の寒さは、血流を滞らせ血行不良を招きます。さらに、寒さで体を縮めることによって筋肉が緊張し、肩のこりの原因になります。
以上のことが原因として首や肩のこりになることがあります。
ではどのように対策をしていけばよいのでしょうか。
慢性的な姿勢の乱れを直しましょう。正しい立ち方とは、横から見たときに耳・肩・背骨・股関節・膝・踵が一本のまっすぐな線になっている状態です。
細かいポイントとしては、つま先を少し外側へ向ける、肩の力を抜く、耳が上から引っ張られているようなイメージで顔をあげる、お腹を引っ込めてお尻の筋肉を締めるようにします。
正しい座り方は横から見たときに耳・肩・股関節が直線上にある状態です。この時、背筋を伸ばそうとすると反り腰になるので、背筋ではなく骨盤を立てる意識をしましょう。細かいポイントは、足の裏全体を床につける、顎を引いて背もたれには寄りかからない、足を組まないようにするなどです。慣れるまでは鏡などで確認しながら習慣化させましょう。
体を動かすことは、わざわざスポーツをしなくても、通勤や買い物などで歩く、エレベーターやエスカレーターではなく階段を使う、長時間同じ姿勢の時は1時間に1回は動く、電車に乗るときは立つといった日常の動きの延長でも、十分に現実可能です。積極的に取り入れましょう。
ストレッチで筋肉を伸ばしてほぐし柔軟性を高めることは、血流を良くし、首や肩のこりの対策・予防に効果があります。肩甲骨を意識しながら肩を回す動的ストレッチ、首を横に倒したり、背骨にポールや丸めたタオルを置き仰向けで寝転がるなどの静的ストレッチをこまめに行いましょう。また、ラジオ体操をするもの効果的です。
ストレッチには筋肉の柔軟性を高めるだけでなく、リラクゼーションによる精神的ストレスを緩和する効果も期待できます。
定期的にストレスの緩和や解消をすることは、首や肩のこりを減らしてくれます。そのためには自律神経を整えるために、長時間のパソコンやスマホを控える、睡眠の質・食生活・運動不足などの生活習慣を改善することが必要です。また、趣味に没頭したり、誰かに話を聞いてもらうなどの自分なりのストレス解消法を持っておくことも大切です。
冷えは血行不良と筋肉の緊張を招きます。冷気をなるべく避け、首や肩を冷やさないようにすることが大切です。もしも冷えてしまったときは、ホットパックやホットタオルなどで温めたり、カーディガンやマフラーなどで対策をしたり、湯船に首まで浸かり、血流改善を促しましょう。湯船につかれない日はシャンプーをしている時間にシャワーを首(後ろ)にあて続けるのも効果的です。
Aozoraではこのようなレンジでチンして何年も使えるホットパックを施術で使用し、お客様はご自宅でも使用されています。
15種類のタイハーブが使用されており、レンジでチンすると蒸されることで蒸気温浴が行えますのでお勧めです。
ビタミンEは血行障害の改善に効果的な栄養素です。なので、ビタミンEを多く含むアーモンド・かぼちゃ・ほうれん草・ブロッコリーなどの緑黄色野菜、キウイフルーツ、うなぎ、はまち、かれいなどを食事に1品プラスしてみてはいかがでしょうか。
また、不飽和脂肪酸の一種であるDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)には、動脈硬化を予防して血流を促進する作用があります。DHAやEPAはいわし・あじ・さば・さんま・まぐろなどの背の青い魚に豊富に含まれています。首や肩のこりの改善に少しでもつなげるために、バランスの取れた食事を心がけましょう。
首や肩のこりが薄毛の直接的な原因とは言い切れませんが、血行不良は薄毛の引き金になる可能性は十分にあることが分かりました。
その首や肩のこりは生活習慣の乱れや姿勢が大きく関係していました。薄毛が気になる方はまず生活習慣を改めて、より健康的な生活を心がけるとよいかもしれません。
意識して首や肩のこりの対策を続けることは、健康的な髪を守ることにもつながりますので、継続した首や肩のこり対策で、髪に栄養を届けられる環境をキープしましょう。
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みなさんは石鹸でシャンプーをしたことはありますか?シャンプーより石鹸がいいと聞いて頭皮や髪の健康のために使っている方、髪の毛が短い男性などに多い体に洗うのも顔を洗うのも頭を洗うのもひとまとめにしてしまうという方、いるのではないでしょうか。
今回は石鹸で洗髪することのメリット、デメリットについてまとめていきたいと思います。
まず、石鹸にはどんな成分が含まれているのでしょうか。
石鹸の基本的な原料は天然油脂とアルカリの二つです。たったこれだけだと思われるかもしれませんが、天然油脂とアルカリの配合比率は無数、この配合によって石鹸の洗浄力や泡立ちに変化が生じます。
また、天然油脂の種類はたくさんあります。オリーブオイルや大豆油、パーム核油、ココナッツオイルなどの植物性、牛脂や豚脂などの動物性があります。
一般的に現在の石鹸には苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)、苛性カリ(水酸化カリウム)などのアルカリが使われ、油脂とアルカリが反応を起こし私たちが手にしている石鹸の主成分、『石鹸素地』が出来上がります。
この石鹸素地に様々な成分が加わり石鹸が誕生する訳ですが、その中に添加物も含まれていることがあります。この添加物何があるかというと、潤いを与えてくれる保湿成分や殺菌能力の優れたベンザルコニウム塩やトリクロサン、防腐剤、香料などが入っています。香りや保湿力なども大事ですが、こういったものが添加物だという事を理解しておきましょう。
コスパがいい、他のタイプに比べて何となく洗浄力が強そう、というのが一般的に考えられる特徴です。固形石鹸は、油脂を苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)で反応させた脂肪酸ナトリウムで出来ています。そのため、肌に対する刺激性は液体石鹸よりも少ないのです。もっとも、原料や配合で刺激性は異なりますから、実際の使用にあたっては双方ともに大きな差はないと言えます。固さのある固形石鹸は、水分が少なく純石鹸分の割合が高いためです。純石鹸分は洗浄成分である脂肪酸アルカリ塩を指し、九割の純石鹸分を持つ固形石鹸は液体タイプよりも洗浄力は高いと言えます。
ただ、脂肪酸アルカリ塩は水に溶けることで界面活性剤となり洗浄力を発揮する点がポイントです。わずかな水分では高い洗浄効果を得ることは出来ません。固形石鹸を使用する時はしっかりと泡立ててというのはこの理由があるためです。
ボトルからワンプッシュでいい、利便性の多い液体石鹸は、油脂と苛性カリ(水酸化カリウム)を反応させた脂肪酸カリウムで出来ています。脂肪酸カリウムは水に溶けやすい特徴を持っており、純石鹸分は3割程度に過ぎませんが、頑固な汚れや嫌な臭いを落とす力に優れています。また、肌に対する刺激も固形石鹸と比べてそれほど強いものでもありません。
日頃忙しい日常においてはスピード感のある液体石鹼は使いやすいです。固形タイプよりは泡立ちが速く、嫌な臭いがすぐ落ちるメリットがあります。
では、この石鹸を使って洗髪するのはどうなのでしょうか。
一般的には石鹸はシャンプーと比べて洗浄力が高いと言われています。汚れをしっかり取り除いてくれるため頭皮がスッキリしたように感じますが、実はそれ、『洗いすぎ』なんです。洗浄力が高いということは皮脂を綺麗に洗い流してくれるということ。しかし、石鹸では髪や頭皮に必要な皮脂まで洗い流してしまうのです。皮脂が不足すると頭皮は乾燥しがちになってしまいます。すると頭皮は乾燥を補うために皮脂を多く分泌します。つまり過剰分泌になってしまうため、スッキリするどころか逆にベタつきが気になってしまうようになります。皮脂の過剰分泌が毛穴詰まりや頭皮トラブルの原因となり、髪の毛の成長不足や抜け毛に繋がってしまうのです。
また固形石鹸のほとんどは『アルカリ性』で、肌と同じく『弱酸性』の髪の毛にはよくありません。使い続ければどんどん髪の毛は傷んでいき、切れ毛や抜け毛の原因になってしまいます。さらに、キューティクルを傷つけて髪のパサつきやハリの無さまで招いてしまうため、見た目も悪くしてしまうことに。髪を痛め続ければ細く弱々しい毛になり薄毛の原因となります。
以前、3年間石鹸で頭を洗っていたというお客様が来られました。頭皮、どのようになっていたと思いますか?
石鹸カスが酸化して黄色っぽくなり頭皮を多い、毛穴はもちろん、頭皮もほぼ見えない状態になられていました。臭いも酸化臭がすごかったです。
しかし、元々皮脂の分泌量が多い人や頭皮のベタつき感がある人には向いています。先ほど述べたように、石鹸は洗浄力が高いので皮脂や頭皮の汚れ、ホコリをしっかり落とすことが出来るからです。
このメリット・デメリットを知ったうえで石鹸での洗髪をしてみようという方!
どんなことに注意をしたら良いのでしょうか。
・ブラッシングをする
洗髪の前にブラッシングをすることで髪の毛の絡みをほぐしたり、ホコリや汚れを浮かせたり、取ったりする効果があります。日常の汚れを落とし切ってから洗髪しましょう。
・無添加の固形石鹸
シャンプー用の固形石鹸も多く販売されていますが、選ぶなら『無添加の石鹸』です。化学物質を含まない無添加石鹸は頭皮への刺激を抑えながら洗髪できます。成分表示を見て、防腐剤や香料、着色料などの入っていないものを選びましょう。
・すすぎは念入りに
固形石鹸は石鹸カスが髪の毛や頭皮に残りやすいため、水道水のカリウムなどと結びついて金属石鹸になってしまうこともあります。時間をかけて、最低でも2分は頭皮から髪の毛の先まで丁寧にすすぐようにしましょう。
・弱酸性のコンディショナーやトリートメントを使う
固形石鹸で洗髪をしたら、必ずコンディショナーやトリートメントでキューティクルのケアをして下さい。弱酸性のコンディショナーを使うことで、アルカリ性に傾いた髪を元の状態に戻すことが出来ます。
・毎日はしない
皮脂の分泌量が多い人でも毎日石鹸で洗髪すると皮脂を取りすぎることになってしまい、頭皮が乾燥してしまいます。乾燥してしまうと頭皮を保護するバリア機能が低下し、頭皮トラブルの原因になることも。また、この状態が続くと皮脂が過剰分泌してしまい雑菌が増え、臭いの原因や薄毛にも繋がります。
まずは週1回からお試ししてみて、様子を見ましょう。多くても3日に1回で行ってください。
※ただし、頭皮の乾燥や違和感があれば控えるようにして下さい。