出産の後に抜け毛が増える産後脱毛症をご存知ですか?今やSNSでどんな情報も得れるので、妊娠出産経験のある方なら一度は耳にしたことのあるワードだと思います。
薄毛で悩む女性の中には、子供の出産後に抜け毛が急激に増えてしまい驚かれる方が多いです。
産後に起こる急激な脱毛は『分娩後脱毛症』と言われています。
Aozoraでは20代の女性がたくさん薄毛改善に来られており、その方たちは妊娠や出産による髪のダメージを恐れ、「子供は欲しいけど髪が心配・・」と口にされることもあります。
お客様たちと同じように、現在妊娠中の方、これから妊活を考えている方、またその中で髪に不安があり、妊娠することが怖かったり、現在すでに悩まれている方もいらっしゃるかもしれません。
今回はそんな妊娠から産後脱毛症までのメカニズムや、産後の抜け毛に困った際の対策法についてまとめます。
しっかりと対策することで髪の悩みは減らせます。
ぜひ最後までお読みいただき、安心して出産から子育てまでをしていただけたら嬉しいです。
はじめに産後の脱毛症、『分娩後脱毛症』とは一体どういったものでしょうか。
出産後2,3ヶ月経ったあたりから見られるようになる脱毛症を『分娩後脱毛症』と言います。ブラシで髪をとかしたときに何本も毛が抜ける、お風呂の排水溝に今までにない量の髪の毛が溜まっているといったことから、容易に異変に気付くことが多いです。抜け毛のピークは産後半年ぐらいですが、その後徐々に落ち着いて、多くの場合およそ1年後には妊娠前の髪の状態に戻ることが一般的ですが、抜け毛が増え前頭部がスカスカになり頭皮が透けて見えるほどのるケースもあります。
また近年サロンで多いご相談は、「放っておいても治るはずの抜け毛が何年もおさまらない」というご相談です。
通常時女性ホルモンは卵巣から分泌されていますが、妊娠をすることで胎盤からも女性ホルモンを分泌するようになります。
女性ホルモンにはエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の2種類があり、妊娠28~32週間後になるとエストロゲンは約100倍、プロゲステロンは約15倍になると言われています。
これは、非妊時の女性ホルモンと比較しても大量に分泌されていることが分かります。もともと女性ホルモンには育毛作用があり髪が守られているため、これにより非妊娠時より髪の毛が抜けにくい状態になります。
しかし、出産後はそれぞれのホルモン量は一気に激減し、非妊時と同量にまで落ち込みます。妊娠時に減っていた抜け毛が出産後の女性ホルモン量の激減により一気に抜け落ちるため、大量の抜け毛が発生します。
ではなぜ女性ホルモンが増えたり、減ったりすると髪の毛が増えたり減ったりするのでしょうか。
エストロゲンにはそれぞれ3つの物質があります。
E1(エストロン)/E2(エストラジオール)/E3(エストリオール)です。
特にE2(エストラジオール)はエストロゲンの中でも活性が強く、妊娠に備え子宮内膜の細胞を増殖させて厚くさせたり、細胞の分裂を促したりする作用があります。
細胞を分裂させる作用によって、筋肉や骨を生成するサポートをし、毛髪においてのヘアサイクルの成長期の期間を延長させるため、髪の毛が抜けにくい状態にすることが分かっています。
ヘアサイクルは髪の毛1本が成長し脱毛するまでの循環のことを指します。
髪の毛は生えたら生えっぱなしという訳ではなく、成長と脱毛を繰り返します。女性は4~6年程度の成長期で毛髪は細胞分裂を繰り返して伸び続け、成長が止まり抜け落ちるまでの準備期間である退行期を経て、休止期で毛球が萎縮します。
今ある髪の毛を下から押し上げるような形で新しい毛髪が成長していき、新しい毛髪の成長期が巡るのです。
妊娠でエストロゲンのレベルが高くなると、細胞分裂が盛んになりヘアサイクルの成長期で行われている細胞分裂のサポートを行うため、成長期の期間が延長されます。
そのため、妊娠中には抜け毛がほとんどなく、むしろ髪の毛の艶が出てきたと思っているところに、分娩後は産後のエストロゲンの量が減少することで髪の毛のハリ艶もなくなり抜け毛も一気に増える現象が産後脱毛(分娩後脱毛症)のメカニズムです。
またホルモンだけでなく、出産をきっかけに抜け毛が増える原因があります。
近年ではダイエットブームが続いていることや、出産後に体形が変化したため妊娠前の状態に戻そうとして、無理な食事制限によって体重を落とす過度なダイエットや、それによるストレスによって薄毛に悩む女性が増えています。
また、乳児の夜泣きや食事を与えるために十分な睡眠を取れているとは言えない環境も、女性ホルモンが乱れる原因になりえるでしょう。具体的にどういうことかというと…
出産は女性の身体に大きな負担をかける上に、万全な状態に回復しないまま育児を開始しなければなりません。
体内時計が未熟なため乳児は昼と夜の区別をつけられませんので、夜中に目を覚まして食事を与えるなど、生活が急変します。十分な睡眠が取れていないと、睡眠中に分泌される成長ホルモンや成長因子が、髪の毛を十分に成長させてくれずに脱毛してしまうなど、抜け毛の量が増えやすくなったり、切れ毛や枝毛が増えたりします。
母乳育児をされている方は、母乳によってタンパク質や成長因子、ビタミンやミネラルなどの成分が新生児に与えられます。
そのため母体は出ていく母乳分以上に、それらの栄養が必要になります。母体の食事が母乳に影響がないからと言って、産後ダイエットで食事制限をする方ほど髪質が悪化したり抜け毛が増えるのです。
では、どのように対策や注意をしたらいいのでしょうか。
産後脱毛後、頭皮下で成長し始めた毛髪を正常に成長させることが重要ですので、睡眠時間の確保や栄養のある食事をしっかり摂りましょう。
特にたんぱく質・亜鉛・鉄分・ビタミンを豊富に含む食材を意識してみましょう。
洗髪を疎かにして頭皮環境が悪くなれば、毛髪が正常に成長できなくなってしまうだけでなく、脂漏性皮膚炎などの症状にも繋がります。
シャンプーは刺激の少ないアミノ酸系のものに変更し、洗うときは2分以上流すようにしましょう。
Aozoraで、頭皮や髪のお悩みの方向けにおすすめしているシャンプーがあります。
それがこちら。↓↓↓クリックで移動します
安心して頭皮ケアできるものを使用するのが、発毛育毛への一番の近道です。シャンプー選びに困ったらぜひこちらご使用になられてみてください。違いをご実感頂けるはずです。
バランスの取れた食事をしても血流が悪いと頭皮まで栄養が行き渡りません。頭皮マッサージや首肩のストレッチで血流改善を行いましょう。
Aozoraでは頭皮マッサージ動画をアップしておりますので、一緒に行ってみてください。
産後に大量の抜け毛があることで、このまま生えてこないのでは…と心配になり、精神的ストレスがたまると睡眠の質が悪化したり、食欲不振もしくは暴飲暴食に陥ったり、ホルモンバランスが乱れてしまうことがあります。
これは①で述べたように成長し始めた毛髪に対して通常の成長を阻害してしまいます。
不安な気持ちもありますが、心配しすぎずに自律神経を整えましょう。
例えば、アロマを焚いてみたり、クラシックを聴いたり、ゆっくり深呼吸をすることで自律神経を整えることができます。
多くの場合、産後の脱毛症状は一定期間経過すると改善に向かいますが、今は若い方の薄毛が増えており妊娠前からすでに髪が薄かったというケースも多いです。
日ごろからの規則正しい生活や睡眠の質、ストレスとの上手な付き合い方がよりいい結果をもたらしてくれます。
出産直後に関わらず、健康的な習慣を身に着けておくことでその後の髪や体の予防にも繋がります。
まずは、出産による女性ホルモンの影響という事を理解したうえで、規則正しい生活を心がけてみてはいかがでしょうか。
そして色々してみても抜け毛が減らず、子育ての疲労にプラスし、気持ちがしんどくなってきているような方は、Aozoraの発毛体験をご利用ください。数多くの経験や実績があります。
原因を突き止め、しっかりとした対策をされることがお勧めです。
「自分はすでに薄毛?薄毛の状態ってどうなの?今起こっていることの原因は?」
スッキリしない時は発毛体験にいらしてください。しっかりと見させていただきます。
最後までお読みいただき有難うございました!
</