健康意識、美意識が高まる近年。そして男女問わず薄毛の悩みが急増してきている近年。私たちが口にする食事で髪や体は作られています。何をどう食べたらいいか、ネットでは情報に溢れています。しかし偏った情報や商品につながるいわゆる「仕掛けサイト」も多く存在します。
ですので今回は“亜鉛”について。亜鉛とは何なのか?どのような働きをするのか?また髪の毛と亜鉛の関係、そして亜鉛の取り方や亜鉛を多く含む食べ物についてお伝えします。亜鉛についてや、髪が気になる方への亜鉛サプリの選び方の動画も下記にご紹介しますので、最後までお読みいただけたらと思います。
そして日々の薄毛対策にいかしていただけたら嬉しいです。
ではまず1つ目に亜鉛についてお伝えします。亜鉛は体内で作ることができない「必須微量ミネラル」ひとつです。体内に約2~4g存在し、歯、骨、肝臓、腎臓、筋肉に多く含まれます。
味覚に関わる細胞をつくる働きもあるので、美味しいものを食べたときに美味しいと感じるのに亜鉛は欠かせません。
味覚障害になられた経験をお持ちの方なら、味覚の少ない状態のつらさはよくお分かりかと思います。
次に、亜鉛の主な働きをお伝えします。
・味覚を保つ…亜鉛は正常な細胞分裂を促します。特に味覚を感じる味細胞(味受容細胞)は短期間で細胞分裂を行うため、充分な亜鉛を必要とします。
・抗酸化効果…亜鉛には体内にあるビタミンAの抗酸化作用を促す作用があるので、アンチエイジングや生活習慣病予防に繋がります。
・免疫力の向上…ビタミンAには粘膜を保護する作用があります。粘膜を保護することでウイルスや細菌の侵入を防止することが出来ます。そして亜鉛にはそのビタミンAを活性する働きがあります。
・成長や発育…上記でもお伝えしましたが、亜鉛には新陳代謝や細胞分裂を促す作用があります。
成長期のお子様は沢山の亜鉛が必要になるので、食事から充分な亜鉛が必要になります。
・そして髪の毛です。
髪や肌の健康維持…皮膚や髪の毛はタンパク質から出来ています。亜鉛はタンパク質の代謝を促す作用があります。亜鉛をしっかりとる事で美肌・美髪に繋がる反面、亜鉛が不足すると健康な髪は作られないということになります。
・生殖機能の改善…精液には多くの亜鉛が含まれるので、亜鉛不足は精子濃度の低下や運動率の悪化につながります。精子の数が減ると男性不妊の原因になります。
・うつ症状の緩和…うつ状態は脳の機能が低下し、神経細胞の伝達が上手くいないことで起こると言われています。この神経伝達物質を作るのに亜鉛が必要になります。亜鉛が充分にある事で、脳の機能を高めうつ状態の緩和に効果があると言われています
いかがですか?思った以上に私たちの体や髪の構成にかかわっている亜鉛。
ではつぎに、私たちの大切な髪。髪の毛と亜鉛の関係についてみていきましょう。
髪の約90%はタンパク質から作られています。そして、タンパク質はアミノ酸から構成されています
アミノ酸は単独で生成を行うことはできず、亜鉛が髪の生成をサポートしています。
亜鉛が不足すると、味覚障害や免疫力の低下、爪の変形や抜け毛。
また、お子様の場合だと細胞分裂が上手くいかず成長障害が起こり、体格の形成に影響を及ぼします。性成長にも影響し、将来的に妊娠のしやすさに関係してくる可能性があります。他にも、貧血、食欲不振、皮膚炎、免疫力の低下など症状は様々です。
いかに亜鉛が体に必要なミネラルかということがわかります。
そんな亜鉛。サプリを検討されたり、すでに飲んでおられる方も多いのではないでしょうか?亜鉛は亜鉛単体よりも、クエン酸やビタミンC、動物性タンパク質と一緒に摂ることで摂取効率が上昇します。
よく生牡蠣やカキフライにレモンを絞って食べますが、これは一緒にビタミンC が摂取できますので、レモンを絞って食べることはとても理にかなった食べ方です。
逆に亜鉛は、カルシウムや食物繊維、タンニン、カフェイン、フィチン酸、加工食品に多く含まれるポリリン酸が亜鉛の吸収を妨げることがあるので注意が必要です。
また、お酒も亜鉛の排泄量が増加するため、せっかく亜鉛を意識していても飲酒量が多い人は気をつけましょう。
摂取しても排出され、その効果が相殺されかねませんので、お酒やコーヒーは適量に、一日2杯までが理想です。
亜鉛は、通常の食事では摂りすぎることはありません。
ただ、アンチエイジング効果や髪の毛に良いとの事で、サプリメントでなどで亜鉛単体を摂る方もいらっしゃいます。その為近年では、亜鉛の摂取過多が問題視されています。
実は、慢性的に亜鉛を過剰に摂りすぎると、必須ミネラルである鉄や銅の吸収を阻害することがあります。
副作用として、
・頭痛
・発熱
・倦怠感
・貧血
・吐き気・下痢
・善玉コレステロールの低下
等が起こります。
なんでもそうですが、よいからといってもバランスが大切だということですね。
亜鉛を多く含む食材は、魚介類、肉類、卵などの動物性食品と、穀類、豆類、ナッツ類などで、代表的なものはやはり牡蠣!牡蠣に多く含まれています。
魚介類
その他、煮干し、たらこ、しらす干し、かつお節、ほたて、うなぎ蒲焼きなどにも亜鉛が含まれています。
肉類
肉類では豚レバーに最も多く含まれています。
その他、牛もも肉、鶏レバー、鶏もも肉などにも含まれます。
野菜類
野菜類では切り干しだいこん、枝豆、しそ、たけのこ、ごぼうなど。
また豆類・ナッツ類
きな粉、油揚げ、納豆、厚揚げ、あずき、焼き豆腐などにも含まれます。
穀類
精白米、そばなど
卵類
全卵、牛乳、プロセスチーズなど
そして先ほどお伝えした、亜鉛の吸収を妨げるフィチン酸。このフィチン酸は大豆などに多く含まれてます。
薄毛の悩みに納豆を食べると良い、そんな風に聞かれたことはありませんか?
髪の為に納豆を食べ、亜鉛のサプリを飲用されている場合は飲み合わせに注意が必要という事になります。
最後に。亜鉛がいかに私たちの髪や体に必要かお判りいただけたでしょうか?
昨今、高タンパク食が注目されています。実は、たくさんタンパク質をってもそれを身体に還元する亜鉛の存在が無ければ、良いものでも活かしきれません。
大体の食品に亜鉛は含まれていますので、普段からバランスの良い食事を心掛けていくのが一番の育毛への近道です。
そしてさらに、現代人の日常生活は亜鉛の吸収をさまたげることばかり。そのあたりについて動画でお伝えしています。
亜鉛の摂取の仕方と共に、サプリの選び方やおすすめサプリもご紹介しています。
まず亜鉛で薄毛対策をお考えの方は是非一度ご覧になってみてください。またAozoraでは毎週金曜日にyoutubeチャンネルを更新中ですのでぜひともチャンネル登録をお願いいたします。
最後までお読みくださり有難うございました。
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