粃糠(ひこう)性脱毛症とは、雑菌の繁殖により、フケが大量に増え、そのフケをさらに雑菌が食べて繁殖する、といったことの繰り返しにより毛根に常に炎症が起こり、頭皮の角質異常により脱毛してしまうといった脱毛症です。
フケの原因が過剰な皮脂の分泌によるものの場合があることから、脂漏性脱毛症とよく似ており、中には混在しているケースがあります。
ではこの粃糠性脱毛症について原因からみていきましょう。
脂漏性脱毛症と同じく、頭皮に本来必要な常在菌が異常繁殖することが原因とされており、ホルモンバランスの乱れなどでおこります。詳しい原因はまだはっきり解明されていません。免疫異常説もあります。
病院に行くと、ステロイドの外用薬が処方されます。一旦急速に良くなるケースが多いですが、その後また繰り返し慢性化するケースがあります。
頭皮改善や生活改善で症状の軽減をおこないます。刺激の強いシャンプーやヘアケア剤でかえって症状を悪化させているケースが少なくありません。天然由来の低刺激の頭皮専用のヘアケアシリーズで、頭皮ケアを行います。
①下洗いを約2分おこなう。熱いお湯は頭皮の乾燥を招きますので40~41℃のぬるま湯で洗います。
②シャンプーをしっかり泡立て頭皮につけ、頭皮は強くこすらず指の腹で優しく洗います。時間はおかずに、すぐにしっかりと再度2分流します。
③コンディショナーも同様におこないよく流します。
④しっかりとタオルドライを行い、スーパースカルプチャージローションをスプレーします。ドライヤーは弱風で、髪の根元をしっかり乾燥させます。
⑤再度、スーパースカルプチャージローションをスプレーします。
①薬用シャンプーと皮膚科でもらっている軟膏を3年間使用しても全く改善せず、スーパースカルプ旭・千林店のご相談に来られました。初回は、膜がはりすぎていて頭皮が見えませんでした。
②施術をすると、一見ひどくなったように見えますが、固まりをほぐした状態です。炎症を起こして赤くなっている頭皮が見えてきました。ここから自宅ケアを始めて頂きます。
③前回の施術から、自宅ケア1週間後。施術時に舞う、フケの量がかなり少なくなってきました。痒みは少しマシなくらい。
④1カ月後には、3年悩み続けていたかゆみが激減。フケもほぼ、髪の表面には見えないくらいになりました。
⑤3ヶ月後には、髪が生え始めました。
皮脂を増やさないよう、脂肪分の多い肉やナッツ類は控え、ビタミンB群を多く含む食品やタンパク質の摂取を心がけましょう。刺激物はかゆみを招くことがあるので控えましょう。